ホームページは、作って終わりではありません。文言の修正、デザインの調整、お問い合わせフォームの管理、セキュリティ対策など、公開後も手をかけ続ける必要があります。 この「運用」を制作会社に任せると、毎月の費用がかかり続けます。
このサイト(伴走型 AI-DX支援)は、AIと対話しながら作り、運用しています。 この記事では、一般的な運用費用の相場と比べながら、その仕組みと実際にかかる費用を紹介します。
1. 一般的なホームページの運用費用
ホームページの運用費用は、サーバーやドメインなどの「維持費」と、更新や保守などの「作業費」に分かれます。 公開されている相場の解説記事では、おおむね次のように紹介されています。
| 項目 | 相場の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| サーバー | 年 1万〜5万円 | ホームページのデータを置く場所 |
| ドメイン | 年 1,000〜10,000円 | 「〇〇.co.jp」などの住所 |
| SSL(https化) | 年 0〜5,000円 | 通信を暗号化する証明書 |
| コンテンツ更新 | 月 5,000〜10,000円 | 文言・画像の差し替えなど |
| 不具合対応 | 月 5,000円〜 | 表示崩れやエラーの修正 |
| セキュリティ対策 | 月 1,000〜20,000円 | CMS・プラグインの更新、監視など |
合計すると、一般的な保守プランで月 5,000〜20,000円程度、手厚いサポートや集客の支援まで含めると月 5万円を超えることもあります (出典:比較ビズまとめ、Web幹事)。 更新作業を都度依頼する場合は、「テキスト修正 1 か所 3,000円」「1 時間 10,000円」のような料金体系もあります。
2. このサイトの運用の仕組み
構成:更新のたびに「完成したページ」を置くだけ
このサイトは、ページを事前に HTML として書き出しておき、それをそのまま配信する作りです(静的サイト生成)。 WordPress のようにサーバー上でプログラムが動かないため、CMS やプラグインの更新作業、それに伴う不具合や脆弱性の心配がほとんどありません。
- ページの置き場所:Amazon S3(外から直接は見えない設定)
- 配信:Amazon CloudFront(https 化も込み)
- 確認用の環境:本番とは別に用意し、社内のネットワークからだけ見られるように制限
- お問い合わせフォーム:グループ共通の受付の仕組みに相乗り(保存と通知メールはそちらで行う)
運用の流れ:AIが作業し、人が確認して決める
修正したいことを、ふだんの言葉で AI(このサイトでは Claude Code を使っています)に伝えます。 AIがコードを直し、画面の見た目を画像で確認したうえで、確認用の環境に反映します。人はそれを見て、本番に出すかどうかを決めます。
| 依頼の例 | AIが行ったこと |
|---|---|
| 「トップの余白をいい感じにして」 | 現状の画面を確認し、詰まっている箇所を特定して調整。変更前後を画像で比較 |
| 「濃い文字の色をすべて変えて」 | サイト全体の色の設定を洗い出し、該当する文字だけを変更 |
| 「サブドメインを作って公開したい」 | 社内の他のサイトと同じ構成を調べ、配信の設定・証明書・確認用の環境を作成 |
| 「お問い合わせページを作って」 | 入力・確認・完了の画面と、受付の仕組みへの接続を作成し、送信からメール到着までを試験 |
| 「ブログを作りたい」 | 記事の仕組みと、AIに記事を書かせるときのルールを作成 |
3. このサイトにかかる費用(試算)
アクセスが月に数千〜数万回程度の、中小企業のサービス紹介サイトを想定した試算です。
| 項目 | このサイトの費用 | 内容 |
|---|---|---|
| 配信(CloudFront) | 0円 | 毎月 1TB の転送と 1,000 万回のアクセスまで無料の枠がある。このサイトは初回表示で約 6MB なので、初回表示が月 16 万回程度までは無料枠に収まる |
| ページの置き場所(S3) | 月 1円未満 | サイト全体で約 10MB。1GB あたり月 0.025 ドル |
| SSL 証明書 | 0円 | AWS の証明書は、CloudFront で使う分には無料 |
| ドメイン | 0円(追加分) | 会社の既存ドメインのサブドメインを使うため、新たな費用はかからない |
| お問い合わせフォーム | ほぼ 0円(追加分) | グループ共通の仕組みに相乗り。通知メールは 1 通 1円未満 |
| AIツール | 月 20 ドル〜(約 3,000円〜) | Claude Code が使えるプランの料金。使う量や契約の形によって変わる |
サイトを置いて配信するための費用は、この規模ならほぼかかりません。費用の中心は AI ツールの利用料で、これはホームページだけでなく、ほかの業務にも使えます。
4. AIに任せられること、人が決めること
費用が下がっても、すべてをAIに任せてよいわけではありません。このサイトでは、次のように役割を分けています。
| AIに任せていること | 人が決めていること |
|---|---|
| コードの修正と、見た目の確認(画像での比較) | デザインや文言の方向性 |
| 確認用の環境への反映 | 本番に公開するかどうか |
| 設定の手順書・ルールの文書化 | DNS の切り替えなど、影響の大きい変更 |
| 自動テストや型チェックによる検証 | お問い合わせの通知先など、業務の決めごと |
| 記事の下書き | 記事の内容の確認と公開 |
まとめ
- 一般的なホームページの運用費用は、保守プランで月 5,000〜20,000円程度が目安
- 静的なサイトにすると、置き場所や配信の費用はこの規模ならほぼかからない
- AIと対話しながら運用すると、費用の中心は AI ツールの利用料になる
- AIには作業と確認を任せ、公開や影響の大きい判断は人が行う
「うちのホームページでも同じようにできるか」「今の運用費用は見直せるか」といったご相談も承っています。現在の状況をお聞かせいただければ、進め方を一緒に考えます。
